マザリアのエヴァVRが素晴らしかった
ロボモノVRで発進シーンは素晴らしい
そういうことです
What is マザリア?
バンナムのロケーションVR、ざっくり言えばVR遊園地、テーマパークという感じ。
詳しくは公式を見てもらうとして、ざっくりバンナムのロケ歴史VRの話をしたい。
遡ること2016年4月~10月にお台場でオープンしたのが、バンナム最初のロケーションVR「VR ZONE」だ。2016年4月というとViveCEの発売とほぼ同時であり、かなりぶっ飛んだ先行事例で、サイトを見るように「被験者募集」というなかなかアグレッシブな企画からスタートしていた。自分も体験しに行った。そこから、VR ZONE Shinjuku(2017年4月~2018年3月)、VR ZONE Portal(営業中)とロケーションを拡大していく。
しかしVRのみの題材では限界を感じたのか、方向転換したのが今回のマザリアである。タイトルからバッサリVRを削り、アニメとゲームに入ると銘打ったのが既にコンセプトを表している。つまり、VR単体ではウケる時代は1段落したとし、VR単体を売りにせず、VRで体験するコンテンツに注目したのが今回の一番の違いになっている*1。HowではなくWhatに注目したわけだ。
そういえば、直近Clusterがポケモンとコラボしたり、VirtualCastが初音ミクとコラボしたりしている。ここも方向性が近いと言えそう
What is エヴァ?
ちょうど公式から1話公開されてるので見よう。1話でいい。重要なのは1話だ。
ロボアニメにも関わらず1話の半分は世界観説明に敵のヤバさアピールで、やっとロボが出てきたと思ったら乗るだの乗らないだの乗るなら早くしろだの乗らないなら帰れだの私が乗りますだの乗りなさいだの口喧嘩をして更に時間がなくなり、やります!僕が乗ります!となったときにはもう1話の時間がない!
そこからねっとり格納庫排水しての、クソ丁寧なエントリーシーン、無駄に細かいオペレーターの読み上げ、LCL流し込み「肺を満たせば大丈夫」、シンクロ率測定、シャッターオープン発進準備から、スケール感のある作業用キャットウォークの森を抜け、カタパルトへねっとり移動。カタパルト発進し、遂に敵、使徒と対峙!いざバトルかと思ったらED!次回へ続く!
はい、復習しましたね。目に浮かびましたね。ここまでで良いです。
マザリアのエヴァVR
だいたいこの流れが再現されてて、体験できます。すごい良い。座席もしっかりあるおかげで、劇中のエントリープラグ内と同じ姿勢というのがまたうまい。LCLごぼごぼの使徒ビームぐわー!
僕らはシンジやアスカみたいな主人公格でない、というのも個人的にすげー好きなポイント。扱いとしては「臨時パイロット」という体、当然シンクロ率は低くて「エヴァが動くだけマシ」と小突かれるのも良い。
めちゃめちゃハイペースにあれこれミサトさんのアナウンスが入り、しかしパイロットとしては特に出来ることがなく、エヴァの周辺ではテキパキ発進作業が進み、カタパルトへ…「発ッ進!」ガーッ
いや、あんまりネタバレしてもどうかという気もしつつ、いやしかし。エヴァはこの辺のねっとり発進シーンが丁寧というのがやっぱ良い。エヴァ前後でロボ発進シーンでオペレーターが意味深読み上げしまくるようになってしまったし、革新なわけですよ。
体験してほしい。PV貼っておきます
ロボとVR
と3作目です。
1作目アーガイルシフトは比較的丁寧な発進シーンあり、コレも良かった。ただ比重としてはガイドしてくれるヒロインキャラの方が重いか。ところで続編出るんでしょうか
2作目ボトムズも発進シーンはあるけどさっぱり目で、代わりにバトルパートがガチのタイマンゲーという仕様。発射遅延があるミサイルを直撃できれば即終了できるという、かなりピーキーな対人FPS… 無茶しやがって!悪くはないしむしろ潔いんですが、やはりちゃんとゲームさせてしまう、と体験が各人でバラつくんですよね。特にボトムズはそもそも対人、高速で移動する相手プレーヤーに当てる、というまあ原作準拠ですけど、そのままゲームにするとほとんどのプレーヤーが付いてこれないというのをちゃんと具体化したのが偉い
で3作目エヴァ、発進シーンがねっとりしたコンテンツとVRの相性素晴らしいの一言。これですよ。コクピットシートありでVRするのは最高。アニメの世界に入るコンセプトを体現している。発進後ゲーム部分はわりとあっさり目のPvEになっていて分岐する方式のようで、操作の複雑さ含め妥当な感じです。アトラクションとしてのバランスがうまい
PSVRのRIGSも発進シーンめっちゃ良かったからね。発進シーンはVR向き。
マザリアは8/31まで
というわけで、こんな素晴らしいエヴァVRが体験できるのは8/31まで。マリカー、パックマンレーサー(ロケテ)、太鼓も良い出来でしたので、ついでにどうぞ。家でもVR出来るじゃんはそうなんだけど、家に置けないような専用機材がどんどこあるのが良い。コクピットシートとか、専用コントローラ、音圧フィードバックの壁、エアロバイクetc
【重要なお知らせ】
— MAZARIA(マザリア) (@mazariasns) 2020年7月31日
MAZARIAを応援してくださっているみなさまへ
「アニメとゲームに入る場所 MAZARIA」は諸般の事情により、2020年8月31日をもちまして閉場することとなりました。
詳細はこちらをご覧ください。https://t.co/erDNj2BVLz#MAZARIA
あ、もし行くならマスクは鼻周辺の密着度が良いものにしましょう。密着が甘いマスクだとすごい勢いでゴーグル内が曇ります。
手袋配布、マスク強制、アルコール消毒、タッチパネルには消毒済みペンと、マザリアは頑張っているんですが、ただでさえアテンドコストが高いロケーションVRは今後、いや既に数を減らしています。*2