北アルプス山麓グランフォンド2022で130km走ってきたよ

どんなの?

www.sanroku-ride.com

これです。

 

長野県の木崎湖や白馬を中心に自転車で走るロングライドイベント。アルプス安曇野センチュリーライド(AACR)の草分け?なのか、獲得標高だけ押し付けられたverなのか。AACRと一部同じコースを通りつつ、共通以外のルートは、獲得標高バリバリのヒルクライム中心ロングライドイベント。ということでAACRの思い出をイメージしつつ申込み

以前寄れなかった小熊山とかも登れるぞーわくわく

 

大会会場ことスタート&ゴールの鹿島槍スポーツヴィレッジで、前日泊できるらしかったので、そのまま予約。前日入りするプラン。

が、直前になって

  • 3週間ほど前にコケて左手小指を骨折してしまう。医者からは「走りやすいように添え木短くしとくね」と援護してもらうも、左手だけ包帯ぐるぐる中二病患者スタイル
  • 新ホイールAvianCR3が届くも十分に試走できてない。特にブレーキ性能低下が自信ない

 

という割りとシビアなコンディションになってしまった。まあAACRで走ったことあるし行けるやろ、の気持ちでゴー

装備とか

いつものMC566 6800mix…といってもブレーキとSTIとクランク(半分)ぐらいしかアルテが残ってないアルテ6800mix

  • 慣熟できてないがAvianCR3カーボンホイール + コンチネンタルGP5000 23c
  • ミノウラRC-1200キャリア + Rhinowalkの20Lパニア

あたりが特筆ポイント

パニアに宿泊用の着替えも積むが、本番当日は着替えだけスポーツビレッジで預かってもらうことで多少軽量化する…、といってもパニアとキャリアで1.5kgぐらいあるのだが…

おもしろ装備としては日傘を詰んでみた。エイドでちょっと活躍

前日現地入りと宿

この時点で天気予報は微妙。土曜は晴れていたが、当日日曜は小雨から晴れ。

朝早く出てみたら、新宿でえれぇ車両と遭遇。止まってるだけでもカメラ向けられるよね分かる

全席発券済み、激混みでデッキに人が溢れてるあずさにロードを押し込む。椅子後ろが空いてない席を取ってしまいかなり厳しいことになりつつも、なんとか松本駅

そのまま乗り換えて信濃大町駅へ。外のビジュアルは完全に夏である

 

せっかくなので木崎湖から小熊山へ寄り道…グエエエーッ、10%傾斜!谷側の路肩陥没、ガードレールなし絶壁、落ち葉に小枝からゲンコツ大の落石まである、猿にも遭遇するし…これは過酷だ。とか何とかいいつつ1時間以上掛けて登坂&疲弊。

頂上の展望は素晴らしいの一言なんだけども、これは明日は厳しい戦いになりそうだぞ…。と見てたら、明日の参加者の方と合流。

曰く「前日祭がなくなって会場はかなり閑散としてる。Mavicがホイールレンタルしてるんだけど、空きだらけで借り放題だよ」ほうほう

 

そのまますぐ、宿のスポーツビレッジへ。たしかに閑散としてる。Mavic以外にはWakosのクリーニング&注油ブースがあった。

 

宿はドミトリータイプを選んだ。安いし、解放B寝台の趣きがあってこれはこれで。年代の割に?充電コンセントもある。どうせ朝5時には起きるしコレで良い。

寝れるやろ、と思っていたが、空調のせいか?結構室温が高く寝苦しかったのは失敗。送風機を設置したり頑張っている雰囲気はあったので、そもそもエアコンが無い/暖房特化の施設の可能性は高そう。元々古めのスキー専用施設を1日だけ稼働させてるっぽいね

 

夕飯はバイキング形式。揚げ物やらカレーやら、割りと学生向け感のあるラインナップ。あるだけありがたい。最寄り食事処なんて無いからね

スキー乾燥室が臨時駐輪場に。

風呂ったりロビーでうろうろしたり…、フトモモがムキムキの客しか居ない宿だ…こわ…

当日朝

5時ぐらいに気象。びっくりするほど糖質しか考えてない朝食が出て来た…、助かる。しかし、こんな量食べられるのか?と思ったけど割りとすんなり完食

 

宿を出ると会場スタートゲートなのは楽。結構駐車場に車も止まっており、車で当日入りの方が参加者としては多そう?とはいえスポーツビレッジ宿泊客も3割ぐらいいそう

天候は… うーん、何とも言えない曇。ガスってるとも言う。雨が夜含め降ってないのはヨシ

いやしかし、ただ山を上り下りする苦行にこんなに人が?司会も「いやー、みなさん、マゾですねえ」などと場を盛り上げ?る?チャリダーの収録チームも来てるようで、スタート以外に序盤エイドでも見かけましたね

とかしているうちにスタート、一定時間ごとに一列ずつスタートしていく

 

最初の絶景スポット、小熊山はガス!真っ白!見えるはずの木崎湖はほとんど見えず。前日に登っておいて良かったねえ…

とはいえ、30分ちょいぐらいで晴れてきたようだったので、60分後発の90kmコースの人たちは絶景が見れた可能性はありそうだ

 

子熊山の下り10%は厳しかったが、前日の下見でなんとなく様子を掴めていたのが効いた。不安だったブレーキも、握力が必要だがまあまあ制御可能というのが身について来た。よしよし

下り終わったら木崎湖をなぞりつつ白馬へ。このルートはAACR同様の平坦コース。序盤ということで人数も揃いやすい。トレインを形成しつつ気持ちよく進む。タンデムで参加されてる方とか、親子参加(子がジュニアロード、親がeバイクだったので付添いっぽい)とかも見かけた。75kmコースと合流したってのもあるかも

やっぱAACRの方が楽しいのでは?

最初の白馬エイドは冷や麦。塩タブ1個と水はどのエイドも共通で貰えた
予想していた通り、カロリー的には足りないなー

 

コース復帰、嶺方峠/白沢洞門へ向けてヒルクライム開始。く…、10%までは無いもののかなり過酷…おやつ投入だ。もう周りに誰もいない。たまたま遭遇した方とヒイヒイ登ったら、見覚えある標識と景色、嶺方峠にたどり着いた

ここかぁ…と息を整えながら写真取って、「さあ出るか」と考えてたら、サポートライダーの方々が来て「記念写真とりますよー、ここで取るといいんですよね」と気前良く撮ってくれた。撮ってくれたはいいんだけど、どうも最終グループっぽいぞ。気前よくロスタイムゲットだぜ

 

嶺方峠から鬼無里のエイドはワインディング下り、路面注意は必要なもののそこまで急でもなく楽しいセクション。

交通量少ないのにハイエースがぴったり後ろから付いてくるな…と思ったら、運営の回収車でした。この後もちょいちょい回収ハイエースに抜かれていく。10台…はいなくとも8台ぐらいは回してそうな雰囲気。他にもMavicカーやサポートライダーがぐるぐるしている様子

エイドではおやきが貰える。おばちゃん達が「おやきの単価は高めだけど、やっぱ喜ばれるねえ」みたいな話をしながら配っていた。やはり最終グループらしく、「後続何人です、峠通過しました」みたいな連絡が入る中、「おやきのお代わりしてもいいよ!」と追加で貰う。カロリー的に助かる~

 

鬼無里のエイドから次は、小川エイド(星と緑のロマン館)。ヘアピンカーブの前後10%が続く小川アルプスラインをギチギチに上がっていく、クッソ辛い。しかも困ったことに天候が良くなり、普通に気温35℃近い上に日陰がない。クソ暑い。汗だく。これは予想してなかった

開けたヘアピンセクションだと登ってきた道が見えて…、うーん、絶景は絶景なんだけど終わらない上りが辛いぞコレ。と休み休み登っていると、160kmコースの人たちが追いついて来てよく分からんスピードで登っていく。皆さんどういう脚力しているので?

 

小川エイド(星と緑のロマン館)着。漬物セットで塩分が補充できる…がやっぱカロリーほしいな

強い直射日光で暑いまま日陰がないエイドだったので、日傘を持ち込んだのは正解だった

あと、あとで気づいたがパンフレットの完走想定時間がミスっており、それをコピーしたものを見ながら走っていたので、このあたりの残時間がわからなくなっていた。

 

エイドの後は小川アルプスラインを駆け下りて行く。山間の集落を抜けていく感じが気持ち良い

途中31号線へ合流。主要道らしく交通量あり、大型車も来る。そのくせ緩やかな上り。交通事情で見ると、今回一番厳しいセクション。トンネルもあるが、迂回路を使うのでそこは安全というかギリギリ保たれる感。コース作成のときは、苦渋の選択で入れた道じゃないだろうか

 

90kmコースのグループと合流して、ぽかぽかランド美麻エイド。ねぎ味噌おにぎり、これだよこれ。合流のせいか人が多くて安心するね

しかしかなりヘタれて来た。次は足切り時間ありの美麻エイドだが、足切り時間には90分程度の余裕しかない、行けるか?とエイドを出たら、直後からまた10%のヒルクライム。グエーッ

け、景色はいいんだが、脚は売り切れです。ガンガン追い抜かれる。今googlemapったら「アルプス展望ルート」ってなってるねえ

残時間30分で美麻エイド(美麻ジビエ工房)。豆腐~、ほぼデザートだ。日除けがなくてここも暑いエイドでした。

他参加者の「(最終エイド到達を諦めて)どらやきは来年だな」、スタッフの「そろそろ足切り時点ですね。分岐の閉鎖準備を~」を耳にしつつ、130kmコースを継続でゴー。鷹狩り山エイドへ向かう

 

ギエピー、鷹狩山エイドって山頂展望台やないか!たっぷり山登りをした後に、更に頂上へ向けて最大傾斜14%が襲う!今回の最難関斜度は間違いなくこのセクション。もうダメ…

クーリッシュはうまかった…。他エイドは水タンク運用に対して、ここのエイドだけ給水車が来ていて、ドバドバ水流してたのはちょっと面白かった。頭から水かぶってもいいぞ。エイドの提供がどんどん流動食に近づいて行く…

上りがキツイ所は下りもだいたいキツイ。エイド出た後の鷹狩山下りも結構キツかった

 

この後は、信濃大町市街へ降りた後に横断し、市街地を避けて大町温泉郷エイド(くろべ路前)へ。市街地へ入るということでかなりガス欠を感じていたため、コンビニ休憩をしていると、後続グループもコンビニへ入ってきた。

わかる、わかるよー。やっぱエイドの補給少ないのと、AACRと違って山岳通る都合コンビニがないので緊急補充が難しい。自販機も稀、ぐらい。

 

 


大町温泉郷は最終エイド。どらやきとバナナ。

到着時点で完走タイム-5分。もう周りは見慣れた最終グループしかいない。この時点でサイコン(lezye)曰く獲得標高2250m、コースプロファイルが正しければ250m upの残りがあり、50分程度でのぼり切る必要がある。傾斜もプロファイルの記憶が正しければ、今までの10%バリバリではない、はず。出来なくはなさそう、行くしかない!後ろから回収車のハイエースも迫ってくる!

3~5%でゆるゆる登ってたら、最後に10%弱あるやんけ!グエーッしつつ、なんとか10分ぐらい残してゴール

なんかぼちぼち動いてたLezyneが容量不足だかで走行データが壊れてたのが残念。古い走行データを消し忘れてたのがマズい…のかな、わからん。そのままではアップロードもできず、PC接続からfitファイルを取り出して、適当にググったfitデータ修復サービスに投げたりした結果8割ぐらいのセクションでデータが蘇ったので、stravaへ上げ、まあよしとしよう

130km完走した感想ですが

  • いやー、獲得標高2500mはやっぱ厳しいわ… 10%バリバリ出てくると脚がそこで削られてしまう
  • 天候は予報が外れて恵まれた。良かった。が途中はちょっと暑すぎ
  • カーボンホイールのリムブレーキは使えなくはないが、以前のアルミリムとくらべて握力1.5~2倍ぐらい必要で山岳ではつらい。次までにデフォルトシューから変えてみよう
  • エイドのカロリーが少ないのでもっとおやつ積んでおくべきだったし、もっとおやつ食べるべきだった
  • 山岳の都合、補給ポイントが少ないのはなかなか計画性がひつよう
  • ジビエ・カイザーの定食食べ損ねた

って感じですね。いやー過酷だった…

 

今後の参加者向けのアドバイスとしては

  • 補給ポイントがとにかく少ないので、おやつはかなり多めに積んでいい。水はエイドで貰える
  • 下り10%を下る練習&ブレーキチェックはしておいた方が良い。75kmショートコースでもかなり急な下りが存在する
  • 路面に関しては小熊山(林道)がひどいだけで他はそれほどでもないが、アスファルト割れ/エグレは都内と比べるとやはり多い。スリップ防止の縦溝とかは癖があるので、太めタイヤが安心。でも23cでも走れなくはない
  • マジで平地がない。5%以下もかなり少ない(木崎湖〜白馬、最終エイド〜ゴール間の一部のみ?)ので心して掛かれ

 

後、真のゴールとしてグランフォンド・ゴール後に、19時までに信濃大町駅&帰りの特急しなのに間に合わせるという計画があったんですが、2,3分差で失敗しまして後泊になりました。最初からそうしておけば良かった

宿LiDARスキャンと、エネルギー切れのガーミンBodyBattery